友達は動物ばかり!?タイ人のアダ名の秘密

20150819131803仕事柄タイ人の人たちと接することはもちろん多いのですが彼らの本名は至極難しいのです。

日本でも有名なのはK1ファイターだったブアカーオ・ポー.プラムック選手。このビデオは2004年のK1-MAXの決勝。ドローで延長になったけど正直試合内容的にはブアカーオの勝ちだったなぁという感じです。延長の結果は、結局ブアカーオが勝利。彼にとっては不利なルール変更(首相撲からの膝の禁止など)がなされて(ブアカーオ選手が強すぎたためにという話も)、ほどなくK1の舞台からは姿を消しています。


K-1 MAX 2004 魔裟斗 vs ブアカーオ – YouTube

さて、彼の本名は

 ソムバット・バンチャーメー

これはまだ短めだし発音も優しい感じですね。しかし知り合い全てがこうやって長い名前ではなかなか覚えることはできません。タイの人たちは、どうやって覚えてるんでしょう。

 小鳥・エビ・カニ・ブタ・水・小さい・大きい・太い

上記の単語たちはなにかおわかりでしょうか?それぞれタイ語で

 ノック・クン・プー・ムー・ナーム・レック・ヤイ・ウアン

実はこれ全てタイ人の通名であり「アダ名」なのです。日本で言うと「小鳥さん」とか「ブタちゃん」と呼ばれているわけですね。タイでは本名で呼び合うことは滅多に無くみんながアダ名で呼び合います。年上には「ピー」年下には「ノン」という呼称が付きます。「年上」の「ブタ」さんは「ピームー」となるわけです。ちなみに日本語の「〜さん」にあたるのは「クン」と言います。

タイ人の本名はお坊さんや占い師など親じゃない人がつけることが珍しくありません。輪廻転生を信じる人達なので生まれてきたら運がよい名前をつけてもらいたいわけです。なので人生がうまくいっていない場合、また占い師やお坊さんに観てもらって本名をあっさりと変えてしまったりします。

それに対してアダ名は親が付けます。そして一生そのアダ名で生きていきます。最近は自分についたあだ名があまり好みでなくて通名として別の好きなアダ名を付ける人もいるのですが、大体は親が付けたアダ名が通名となってるみたいです。アダ名がいくつかある、っていう人も多いですけれどね。ですから、タイ人同士でかなり親しくても本名を知らないというパターンは驚くほどに多いです。あと年齢も知らないってパターンも結構あります。ちなみにブアカーオ選手のアダ名「ブアカーオ」とはブア(บัว 蓮)+カーオ(ขาว 白)で白蓮という意味です。

微妙に困るのが同じアダ名の子、たとえば「カニ」ちゃんが職場に何人かいたりする場合。そしてこれはレアケースではなくて結構頻繁に起こるんです。あっちの「カニ」ちゃんの事かと思ったらこっちの「カニ」君の事だったってのは日常茶飯事。でもタイ人独特のマイペンライ、でなんとかなってしまってるのがまた面白いのですけどね。