タイ語で使わない文字の面白い話

タイ語の勉強、特に文字も勉強されている方はご存知だと思うのですが、タイ語には使われない文字が存在します。

タイ語には子音が44個あるのですが、この内の2つ『コー・クワットฃ』と『コー・コンฅ』が使われていない文字です。クワットもコンもよく使う言葉なのになんでだろう…と思ったのがこの記事のきっかけでした。

実は、スマートフォンのタイ語キーボードでも右下の一番目立たないところにひっそりといますし、PCのタイ語キーボードでも上記の画像の様に(プログラムを組む方にはおなじみのキーですが)通常の文章入力ではそれほど使わない、かなり地味目のキーに割り当てられてはいるのです。実際にこの記事に書いているようにフォントも存在しているわけです。

ฃ コー・クワット

クワット ขวด は『瓶』を表すタイ語でビンのビ!的な感じで覚えます。元々の字は ฃวด で現在は ขวด と書きます。

ฅ コー・コン

コン คน は『人』を表す単語。元々は ฅน で、現在は คน です。

さて、どうしてこの2つの文字が使われなくなったのか…実は今日スタッフに教えてもらったのですが、あまりにもタイっぽい話で(スタッフも『タイって感じだよねぇ』と笑っていました)面白かったので、記事にしています。はるか昔、ラマ五世が在位中の1890年ごろタイで初めてのタイプライターが作られたそうです。

First-Thai-typewriter

タイで最初のタイプライター。こちらのタイ語のページに画像がありました。

http://www.oknation.net/blog/somboon2547/2007/11/03/entry-1

その最初に作られた時に、なんと子音44文字を収めるスペースがなく、2文字削らなければならなくなってしまったのです。その時に他にはあまり使われていないし、代用できるからという理由で上記2つの文字がタイプライターに使われなかったそうなのです。結果、だんだんと使われなくなっていったらしい、と。約125年前の話ですから、今よりもさらに大らかなタイだったんだろうなぁ、と思いを馳せました。

dscf1546dscn0342medium

新し目のタイプライターにも確かに2文字はありませんでした。そういえば日本語は44文字どころじゃ無いなぁと思ったのですが、なかなか凄まじいものだったみたいです。

日本語文章の構成に必要な文字の数は欧文のアルファベットと比較して膨大であり、「1文字1キーで対応する」という欧文タイプライターの考えを単純に拡張しただけでは機構的に複雑になり過ぎ、実用化困難だと考えられていた。杉本は発想を転換し、「キーによる盤面操作で活字箱から任意の活字を取り出す」という機構を発明した。

ワープロができてよかった…。ということで、タイ文字にまつわるちょっと面白い話でした!

関連記事