海外で重宝する青空文庫!

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バンコクにいて困ることの一つは日本の本屋さんが無いこと。あるにはあるんですが、そこに置かれた本たちはおしなべて高いわけです…まぁ輸入してきている分がのるんで仕方ないとは思うんですけどね。プロンポンあたりには古本屋さんもありますが、ラインナップが偏っていたり。今はKindleなどの電子書籍も多く出版はされているので、自分が好きな作家さんのものとかだと指名買いすれば、それほど困らないのも確かなんですが、知らない作家さんのものを読もう/探そうと思うと個人的には「立ち読み」をして、その文体が気に入るかどうかで買う質なのでなかなか難しいのです。本屋さんでパラパラ−ッっと見ている時間て、いい時間じゃないですか!
Amazonでも、少しだけ中身を読める、みたいなサービスもありますが、そうじゃない感がどうにも。で、結果的にどうなったかというと…こちらに来てからひたすら読んでいるのは、青空文庫に収録されている作品達になりました。日本にいる頃から、それなりに利用していましたがバンコクに来てからは更にその恩恵にどっぷりと。アレだけの膨大な書籍が全部無料というのは、本当にありがたいし信じられないです。打ち込みのボランティアの方々に感謝です。
実は先日、大筋合意に達したTPP(環太平洋経済連携協定)の中に著作権に関するものがあり、現状の没後50年というのが70年に延長されることが決定しています。それによって、谷崎潤一郎や山本周五郎(!)といった作家さんの作品が青空文庫で読めるのが20年延びてしまいました…。現状公開されているものに関してはそのまま公開が続くそうですが…。色んなことがあるのですねぇ…。
とりあえず、現在ボクが読んでいる作家さん達は以下に。このところ捕物帖にハマってるので、ちと偏ってますwしかし、何と言っても吉川英次が読めるのはありがたいです!

吉川英次

つい最近著作権が切れた関係で、一気に青空文庫に登録されました。まずは『三国志』『宮本武蔵』の二大巨編でしょうか。これだけでも、十二分に楽しめちゃいます。他にも面白い時代・歴史小説が山積みです。今でも書店で普通に文庫本を売っているような作家さんですものね。個人的には前記二作以外だと『鳴門秘帖』や『黒田如水』『私本太平記』もおすすめ。『新・平家物語』も作業中のようですし、それ以外にもまだ読んでいない作品が多くあるので楽しみ。

http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person1562.html#sakuhin_list_1

佐々木味津三

『右門捕物帖』『旗本退屈男』という2大シリーズが飄々とした文体でリズムもよく、サクサクと読み進められます。主にBTSでの通勤時にサクッと読むことが多いです。

http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person111.html#sakuhin_list_1

岡本綺堂

『半七捕物帖』シリーズでつとに有名。シャーロック・ホームズを原著で読んで、半七シリーズを書いたんですねー。

http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person82.html#sakuhin_list_1

久生十蘭

『顎十郎捕物帖』が捕物帖好きにはたまらない。他にも『キャラコさん』も不思議な感覚で面白いです。他にも作品は多く収録されているので、飽きませんよー。

http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person1224.html#sakuhin_list_1

古川緑波(古川ロッパ)

1930年代に活躍したコメディアン。エノケン・ロッパと並び称され人。色々な文章を残しているのですが特に食に関する文章が多いです。どれもシズル感があっていいんですよねぇ。『昭和日記』という個人的に付けていた日記が没後発掘されて、刊行されて現在6巻まで出ているんですが、これが秀逸。日常の様々な事が描かれていて、当時の空気感がリアルに読めます。これはビール読みながら自宅で読むのが好きです。7巻以降が作業中のまましばらく止まってしまっていて、ちょっと残念…。

http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person1558.html#sakuhin_list_1

片岡義男

思わず懐かしい!と思ってしまいました。80s、そして角川映画を感じる作品群ですよね。こちらはまだ著作権が切れていないんですが、片岡氏自らの意思によりいくつかの作品が青空文庫で読むことができるようになっています。まだあまり読み進めてないですが、こちらも作業中のものもあり楽しみ。

http://www.aozora.gr.jp/index_pages/person1506.html

有名ドコロばかりですが、最近読んでいる作品群でした!
これからバンコクは乾季で、涼しくなる良い季節。バルコニーや川べりで、ビール片手に青空文庫読書はいかがですか!?

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